もやもやクエスト#6 馬引沢南公園の土俵
- 一樹 佐藤
- 2023年8月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年8月31日
多摩市周辺でみつけた変なものを紹介していく企画、もやもやクエストの第6回です。今回のもやもやするものは、馬引沢南公園の土俵です。

昔は馬を降りて引いて歩かなければならないほど険しい沢だったという、馬引沢。その頃の名残を感じられる馬引沢南公園を歩いていると、急に立派な東屋(あづまや)に巡り当たります。両国の国技館のようなしっかりとした屋根は、公園の東屋には不釣り合いにも見えます。その屋根の下には、丸い円形の土俵のような跡が見えます。最近までここには本当に土俵があり、かつては子ども達の相撲大会などが開催されていました。
この土俵は、昭和60年(1985年)に馬引沢南公園が開園した当初から、今後大会を行っていきたいという相撲連盟からの要望を受けてつくられたそうです。開園後は相撲大会も開かれていたようですが、次第に土俵として使われなくなりました。その後、地域住民が参加した公園の活用についてワークショップでを屋根を活かして、テーブルやベンチを設置した休憩所とする意見が出され、令和2年(2020年)度に現在の休憩所として整備されました。


この土俵について教えていただいたのは聖ヶ丘商店街で写真館をされているフォト・ヨシダさん。フォト・ヨシダさんは近隣の学校行事などの写真撮影などを担当されており、ご近所の方でお世話になった方も多いのではないでしょうか。

昔と風景が変わってしまった場所は多くありますが、その場所でかつて過ごした人々の思いや熱気はきっと消えずにその場所にエネルギーとして残り続けているのではないかと思うことがあります。時が過ぎてから、ふとその場所を通った時に、ここで昔こんなことがあったなあと思い出し、その瞬間、当時にタイムスリップして、その時の熱気を感じることがありませんか?
かつて共にその場にいた人はすでになく、あるいは関係性も変わってしまっていたりするけれど、当時の熱くキラキラした思い出は色褪せることなく、まぶたの裏でよみがえる。そんな記憶の中のタイムトリップのスイッチに、思い出の場所と写真がなることがありますね。
馬引沢南公園の土俵
フォト・ヨシダ 東京都多摩市聖ヶ丘2丁目21-3
電話 042-338-8377
情報協力:フォト・ヨシダ
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